ミシシッピニオイガメを飼育していると、甲羅にコケや汚れが付着することがあるそうです。
このコケや汚れを少しだからと放置していると、病気の原因にもなると言われています。
そこで今回の記事では、ミシシッピニオイガメの甲羅の汚れやコケの原因と落とす方法について説明したいと思います。
ミシシッピニオイガメの甲羅のコケや汚れ
飼育しているミシシッピニオイガメの甲羅にコケや汚れが付く主な原因は、水質の悪化と日光浴不足だと言われています。
カメの飼育水槽はこまめに水換えや清掃を行わないと水質が悪化し、コケや菌類の繁殖が盛んになるそうです。
そのため、カメの甲羅にまでコケが発生してくるとされています。
また、本来カメ類は少しのコケであれば日光浴によって菌が滅菌するので問題はないですが、ミシシッピニオイガメは水棲傾向が強く、日光浴をあまりしない種ですので、コケや菌がそのまま増殖してしまうことが多いそうです。
また、水質があまりに悪いと日光浴では間に合わないほど増殖することもあると言われています。
さらに甲羅に付着したコケや汚れなどは、日光浴による紫外線の吸収を阻害すると言われています。
カメは紫外線を浴びることで、体内でカルシウムの吸収のための必須栄養素であるビタミンD3を作り出し、甲羅や骨の形成を促している生物です。
そのため、甲羅のコケや汚れによって紫外線が吸収できないと、カルシウム不足に陥り、後に甲羅や骨に影響が現れるとされています。
直ぐに対応すればそこまで重症化することはないと言われていますので、コケや汚れに気が付いたら、できるだけ早めに落としてあげることが大切です。
甲羅に付着したコケや汚れの落とす場合は、できるだけカメに負担をかけないように優しく行うことが重要です。
甲羅は固いので大丈夫だと思われがちですが、カメはデリケートな生き物ですので、強くこすったり、固いもので磨いたりするのは避け、スポンジや使い古しの歯ブラシなど柔らかめのものを使用すると良いでしょう。
甲羅をこすっても汚れが落ち切らない場合には、イソジン(ヨード液、ヨウ素液)が効果があると言われています。
イソジンなどの滅菌効果の高いヨウ素液は、コケや藻などの菌も滅ぼすそうです。
イソジンの使用方法
- カメを別容器に移し、日光浴をさせて甲羅を乾燥
- 甲羅が乾燥したら、水で10倍に薄めたイソジンを苔の生えている部分に塗布
- 再度日光浴で甲羅を乾燥させる
乾燥させる時間は1時間程度で充分ですが、カメが熱中症お起こさないように日陰部分を用意しておくと安心です。
この方法でも落ち切らない場合や、見るからに症状が重い場合はカメに詳しい獣医師の診断を受けることをお勧めします。
また、コケや汚れを落としても、水質が悪ければすぐに再発してしまいますので、コケや汚れを落とすと同時に、水質や飼育環境も見直すと良いでしょう。
まとめ
ミシシッピニオイガメの甲羅のコケなどの原因は、不衛生な飼育環境だと言われています。
特に、日光浴をあまりしないミシシッピニオイガメはコケが生えやすいそうです。
コケが発生する前に、毎日のケアを行い、カメの飼育環境をしっかり管理するように心がけましょう。
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