亀は気温に合わせて体温が上がったり下がったりする変温動物です。
そのため、気温が下がって寒くなると冬眠をします。
ペットとして飼っている亀も冬眠をしますが、冬眠をさせるために十分な準備をしておかないと、最悪の場合には命を落としてしまうこともあるので気を付けたいところ。
用意するものとしては、冬眠させるケースのほか、落ち葉や水苔、レンガなどが必要となってきます。
落ち葉や水苔には、発酵熱によって水温が下がりすぎるのを防ぐ効果がありますが、それ以外でも亀が安心して眠れるというメリットもあるので、ぜひ用意したいですね。
落ち葉だけだと水が汚れやすくなってしまうため、水苔と混ぜて使うことがおすすめです。
冬眠させるか越冬させるか
飼っている亀でも気温が下がれば冬眠しますが、暖房などを利かせた部屋ならそのまま越冬させることもできます。
一般的に飼われるミドリガメやクサガメなどは冬眠させることができますが、なかには熱帯原産の亀など、冬眠しないタイプの亀もいるので注意しましょう。
また、体調の悪い亀や痩せている亀、夏にしっかり餌を食べられなかった亀、生後1~2年の子亀などは、冬眠させると体力が落ちて亡くなってしまうこともあるので越冬を選びます。
冬眠させるか越冬させるかは飼い主が亀の状態をしっかり見極めて選択してくださいね。
冬眠のための準備
亀が冬眠準備に入るのは10月下旬~11月初旬にかけて。
もちろん気温の影響を受けるため、10~15℃くらいになり始めたら注意しておきましょう。
だんだんと餌を食べる量が少なくなってきたら冬眠に入る合図。
冬眠させる1か月前から絶食させて、お腹の中に餌が残らないようにしておきます。
冬眠中は水温を5~15℃に維持させるため、暖房の利いていない場所、屋外の日の当たらない場所などに飼育ケースを置いておきます。
水温が0℃を下回ると水が凍って、亀が亡くなってしまうこともあるので気を付けましょう。
また、1日の中で水温の変化が激しくても亀に負担がかかってしまうので、水温管理には細心の注意が必要です。
まとめ
ペットとして飼っている亀も冬眠をします。
餌を食べる量が減ってきたら冬眠準備に入りますが、人間側の準備(冬眠用ケースの準備、入れる落ち葉や水苔の用意など)はそれよりももっと前から始め、万全の体制を整えておく必要があります。
体力の落ちている亀を冬眠させると命を落としてしまうこともあるので、冬眠させるか越冬させるかは、飼い主がしっかりと見極める必要があります。
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