亀の手足が腫れる原因にはいくつかあります。
ものによって症状は手足だけに治まらないので注意が必要です。
それらの原因と対処法を紹介します。
腫れの原因と対処
瞼の腫れから始まり、鼻水やクシャミなどの呼吸器系の乱れ、皮膚の潰瘍や腫れが起こるのはビタミンA不足が原因です。
陸亀にはあまり見られず、水亀に見られやすい症状です。
特に子亀に多く見られます。
ビタミンAを含む緑黄色野菜、またはビタミン剤を与えて予防するのが良いのですが、発症した場合、特に手足の付け根などに腫れや潰瘍が見られたら症状が悪化しているので危険です。
日光が強く当たっている所に触れるなどの要因で火傷して腫れる場合もあります。
日光浴させる時は日影も作ってあげましょう。
また、ライトなどの火傷の原因になりそうなものは遠ざけましょう。
細菌の感染による腫れもあります。
寄生虫や損傷から感染し、腫れてしまうのです。
皮下に膿がたまっている様子が外からみてわかることが多いのですが、体内器官などの見えない部分で発症することもあります。
これは栄養不足と汚れた環境で多く見られます。
適切な環境に整え、適切な餌を与えて普段の様子はおかしくないか、糞に異常が見られないかなど、亀の状態を日々チェックしましょう。
同じく汚れた環境が原因の水カビ病という病気になると、甲羅や皮膚に白い部分が見えてきます。
皮膚の方で症状が進むと炎症を起こして爛れたり腫れたりします。
そうならないようにするためにも環境の管理は怠らないようにしましょう。
前足と首の間、後足と尾の間が膨れてたるみ、ブヨブヨした感触になるのは肥満による脂肪過多なのでダイエットが必要になります。
脂肪過多以外の症状の腫れは、その部分を切開して膿を出して消毒し、ゲンシタン軟膏などの抗生物質を塗布して様子を見る方法もありますが、病状や細菌の特定がわからない場合はいずれも獣医師の診療を受けた方が的確で安全です。
まとめ
手足と首の皮膚は健康チェックの重要なポイントの一つです。
腫れているだけでなく、脱皮した皮が着いていないか、白くふやけていないか、出血や内出血はしていないか、ひび割れや傷はないかなどを確認し、対処しきれないのであれば、繰り返しになりますが獣医師に相談することを強くお勧めします。
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