ワニガメとカミツキガメの雑種は存在しえないと言われてきましたが、最近ではワニガメとカミツキガメの雑種が確認されています。
いわゆるハイブリッドと言われるタイプになりますが、人造的に行われていた場合には、キメラとして倫理上問題があるのではないでしょうか。
ワニガメとカミツキガメの雑種が生まれるのはありえるのか?
ワニガメとカミツキガメは自然界での雑種か生まれる事がありえるだろうか?
ワニガメの生息地域はアメリカ南部 水深の深い所や汽水域などを好んで生息しています。
一方カミツキガメは、アメリカから南米北部と比較的ワニガメよりも広い地域で生息が確認されています。
カミツキガメは淡水域を好んで生息しています。
同じカミツキガメ科に属していながら、大きさはワニガメが大きく、性格の荒さはカミツキガメの方が荒いのです。
生息域ではアメリカ南部で重なりあう部分があるので、ハイブリット又はキメラと呼ばれる雑種が生まれるのはこの地域でしか考えられないのです。
そのためか、ワニガメとカミツキガメとでは交雑する事は出来ないと考えられていました。
実際の所はワニガメとカミツキガメの交雑が行われており、既に雑種が誕生している事がわかっています。
これが人為的なのか?
自然的なのかは不明ですが、中国などではカミツキガメを食用として輸入しているケースもあるほどですから、中国でワニガメとカミツキガメの繁殖も懸念される所です。
ワニガメとカミツキの雑種はどちらに似ているのか?
ワニガメとカミツキガメの雑種が存在している事がわかった所で、この雑種の姿はどちらに似ているのでしょうか。
ワニガメとカミツキガメの雑種の写真はかなりの数がネット上にアップロードされていますが、その画像を見る限りでは、概ねカミツキガメ?的な印象を受けます。
ワニガメの甲羅の特徴の鋭く尖っている部分が薄れており、カミツキガメの甲羅に近い状態になっています。
完全なカミツキガメではなくワニガメの甲羅の要素をカミツキガメが抑え込んでいる様にも見えます。
頭部はカミツキガメともワニガメとも言える様な個体になっており遠くから見るとワニガメで近くで見るとカミツキガメと言ったほうがいいかもしれません。
表面はカミツキガメが近い印象ですが、骨格はワニガメに近いと考えられています。
確実に2つのカメの良いとこ取りだけをされた個体が、ワニガメとカミツキガメのハイブリットタイプになるのでしょう。
これらの個体は、どこまでの寿命を持ちあわせているのかが問題視されます。
昔行われたトラとライオンのキメラのライガー等も短命だった経緯から今回の雑種のカメも短命なのでは?とも考えられています。
まだ研究はこれからひじまりますから、今後の研究次第で明らかになって行くこととなるのでしょう。
まとめ
ワニガメとカミツキガメの雑種について紹介してきました。
基本的に自然界で同じ科同士での交雑はありえることなのかもしれません。
それが自然の進化と言える物で有れば、逆らう必要性は無いからです。
ただ、今回のワニガメとカミツキガメの雑種については自然界と言うよりも、人為的と思われる節があります。
人間の興味だけで新しい新種を生み出して良いのかは賛否両論有るでしょう。
ただ1つ言えるのは、人間は完全な生命体ではないと言う事です。
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