亀の特徴として思い浮かぶものは?
まず甲羅、そして首が長いことではないでしょうか。
亀の首が長いことは生きていく上で色々なメリットが考えられます。
水中に居る事が多い亀の場合、首を伸ばし鼻先を出して呼吸が出来ること。
亀は肺呼吸なので、いくら水中で暮らすといっても呼吸は必要です。
肉食の亀であればエサを捕獲しやすいでしょうし、草食性の亀でも中には丈の高い草を食べるためキリンのように首が長くなった種もいます。
また、ひっくり返ってしまった時、四肢が短い亀にとっては元に戻るために非常に役に立ちます。
そんな亀の首に注目して調べてみました。
長い首の隠し方
亀の首は形状によって二種類にタイプ分けできます。
一つ目は、長い首を真横に曲げるようにして甲羅に収める曲頸類と呼ばれるグループです。
ヨコクビガメ科、ヘビクビガメ科がこれに相当します。
日本ではあまり馴染みがありませんが、南半球にのみ生息していて、オーストラリアでは淡水生の亀は曲頸類ばかりなので、亀は首を横に曲げるのが当たり前なのです。
曲頸類は首を甲羅の中に引っ込めるのでは無く、背甲と腹甲の間にしまいます。
また、この長い首を使って獲物を一瞬で捕えたりもします。
二つ目は潜頸類と呼ばれるグループです。
先にあげたヨコクビガメ科とヘビクビガメ科以外の全ての科がそうです。
首をまっすぐに引っ込めて甲羅に収めます。
横から見ると首の骨がS字状に折りたたまれているように見えます。
私達が普段目にする事が多いのはこちらの仲間ではないでしょうか。
洋服のタートルネックは亀が甲羅に首をしまった姿に似ているのでこの名前になったようです。
顔がひょっこりと出ている姿、想像したらよくわかりますね。
一方、首をしまえない亀もいます。
ワニガメやオオアタマガメは近寄ってきた魚を一口で飲み込めるように首は太くなり、頭も大きくなったため甲羅に収まりません。
ウミガメやスッポンモドキも頭が出たままになります。
四肢もしまうことができません。
しかし素早く泳げるように甲羅が軽量化され、四肢は鰭のように発達しています。
剥き出しになってしまう頭はサメ等から守るため堅くなっています。
まとめ
亀の首は伸び縮みしてまっすぐ甲羅に収まるもの、と思いがちでしたが横向きに頭を収める種類がいたり、ウミガメは全く甲羅に収まらない首を持つなんて亀にはまだまだ謎がありそうです。
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