ワニガメ発見のニュースなどが流れると、多くの場合にはあまり人が立ちいらない様な池や沼などを想像しがちですが、報道されるのは大体、人の出入りが多い公園の池やある程度、人の往来がある道のそばの池や沼だったりします。

ワニガメは外来種ですから、誰かがそこにリリースしたと言う事になります。

ワニガメの日本での分布はどうなっているのでしょう。

ワニガメ 生息地 日本

ワニガメの生息地は日本!?

ワニガメは日本古来の在来種と思っている方は少ないと思いますが、実際どの辺りが生息地と知っている方は少ないでしょう。

ワニガメの本来の生息地はアメリカ合衆国の南部になります。

元々はアメリカ合衆国全土に生息していたのですが、北部の寒冷化に伴って北部のワニガメの生息範囲が狭くなり、現在は北部でのワニガメの生息は観測されてはいないようです。

また南部でも河川や三日月湖を含む湖全般・水路にも生息が確認されています。

寒い地域はどうやら苦手で水辺が無いと生存が出来ない特徴があります。

日本で観測されたワニガメは、関東以北での確認がほぼ無い事から暖かい地域で、水深がある程度あり、流れが少ない河川や水草が生い茂っている水辺・泥沼なども好んで生息しています。

日本の場合には、農業用等のため池などワニガメにとっては、高環境の場所が数多くある為に、人の往来がある程度ある場所での、確認例は多い事から、人の往来が少ない水辺にリリースされた場合には、確実にそこで生息し繁殖する可能性が非常に高い状態と言っていいでしょう。

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ワニガメの生息地で日本で確認がされた地域は?

ワニガメが日本で生息するにはかなりの好条件の個所が無数に存在している事から、既にその地域で繁殖をしている事も非常に高い確率になっています。

現在ワニガメが確認されたり、捕獲された場所はどのくらいあるのでしょう。

  • 東京都 上野公園不忍池

東京の都心の桜の名所でワニガメが確認されています。

大きさは甲羅の大きさが40cm位の小型のワニガメでしたが、産卵のために陸に上がった所を捕獲されています。

現在も他の個体が生息している可能性が高いです。

  • 愛知県 堀川

堀川の筋違橋付近でワニガメらしきものが確認されています。

甲羅の長さは50cm越えの中型です。

2匹のワニガメを確認して、1匹を捕獲しましたが、確認した個体と違う個体だった事が判明しています。

つまり堀川には、2匹以上のワニガメが確実に存在している事になります。

  • 東京都渋谷区 鍋島松濤公園

ワニガメが他のカメを襲っていると、目撃した人が通報して警察官が捕獲しています。

ここでは、これ以来目撃例がない事から繁殖はしていないようです。

  • 沖縄県嘉手納町

比謝川で釣りをしていた方が発見して、通報されています。

一度取り逃がしてしまったのですが、数カ月後捕獲に成功しています。

ざっと4つほど紹介しましたが、どの場所も人の生活圏内でワニガメの捕獲や繁殖が確認されています。

これだけでは何とも言えませんが、関東以南の太平洋側で繁殖している可能性が高い事になります。

まとめ

ワニガメの日本での生息地の分布などを紹介してきました。

暖かい地域に生息が多く確認されているだけに、池や沼・水草が生い茂る川の流れが少ない所に多く生息している事がわかっています。

発見しているのは全て、人の生活圏内の事ですから、これが人気のない場所だったらと想像した場合、ゾッとする光景が思い描けるはずです。

飼い主のモラルの低さが自然を破壊していく一例なのです。

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