カミツキガメとワニガメはよく混同されがちです。
しかしそれは、人間の脅威になるという点で一致しているので、その違いを良く解らないままやみくもに恐れている存在だからではないでしょうか。
違いを詳しく知ることによって、万が一あなたがどちらかのカメに遭遇してしまった時の対応の仕方も変わってきますし、うまく切り抜ける事が出来るでしょう。
まさか近所でそんなカメに遭遇するなんてことは無いだろうなんて、高を括っていませんか?
実は、カミツキガメは北海道と東北以外の全ての都道府県で存在が確認されていますし、都会の中のちょっとした沼には、ペットとして飼われていたワニガメが飼育拒否で捨てられて潜んでいるかも知れません。
そう考えれば、きちんと違いについて確認しておくのは大事なことでしょう。
詳しくご説明いたします。
カミツキガメとワニガメはこんなに違いがあるの!?
カミツキガメの生息地は中央アメリカからメキシコですが、ワニガメはアメリカの南東部のみです。
生息地域はカミツキガメの方が広いと言えます。
同じカミツキガメ科ですが、属が違います。
「ワニガメ属」と「カミツキガメ属」の違いがあり、要するに全く違う生態を持つカメだと言う事です。
カミツキガメの甲羅の大きさが、最大50センチ前後に対し、ワニガメは80センチに達します。
その甲羅の形状が、カミツキガメが凹凸が無いつるんとした形状なのに対し、ワニガメがとげとげしていて、3本の畝状の突起があるので、一番の見分けるポイントとなります。
尻尾は、カミツキガメがとても長くぽてっとしているのに対して、ワニガメは根元は太いのですが、先にいくに連れて先が尖ったように細くなるのが特徴です。
歩き方にも違いが表れています。
カミツキガメが四肢で胴体を持ち上げるように歩くのに対し、ワニガメは体を引きずるように歩きます。
口の形も違います。
ワニガメは口先が尖り、舌先には魚をおびき寄せる仕掛けのような器官もあります。
違いを何点か上げましたが、共通して言える事は、普段水中で生活しているので、ほとんど私達の目に触れることはありません。
しかし、たまに産卵の為等に陸に上がっている時があります。
そういう時にふいに発見した場合は、特に注意が必要です。
水中にいるときよりも、とても警戒心が強くなり、すぐに威嚇されるからです。
絶対にやってはいけない事は、好奇心から手を出したりしないという事です。
まとめ
小さいうちは可愛いからといって飼いはじめ、大きくなってしまったからと言って、最後まで面倒をみない心無い飼い主によって、全国的に広がり、千葉、静岡等では自然の繁殖も確認されています。
そもそもアメリカでペットには不向きだとされているカミツキガメとワニガメを、日本にペットとして輸入した時点でこの事態は予測できたはずです。
まずは、好奇心から手を出さないように、子供には特に注意を促がさなければなりません。
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