飼ったばかりの時は黒目が小さく、目の周りは黄緑色の輪があり、黒い線が入っていたはずなのに。
気が付けば黒目が大きくなりかわいらしい目に変わっていた!
そんな経験をされた方はいますか?
これは一部の亀にだけ起きる現象です。
クサガメ特有の現象?!
クサガメのオスは、ある程度の年齢になると体の柄が消えて、真っ黒になります。
また、黒目の色彩も消え、黒くなり黒目が大きくみえます。
これは成熟した証しで「黒化現象(メラニズム)」とよばれるものです。
ではなぜ黒くなるのでしょうか。
だいたい甲長13センチくらいから、黒くなる亀が多く、約1年かけて色が変わります。
甲羅が茶色っぽい等、不完全な黒化個体は稀に存在しますが、クサガメの場合、オスはほぼ100%黒化すると言われています。
メスの老成個体については、暗色化をする亀はいますが、オスの様に完全に黒化し、側頭部の模様まで消失する様なものは確認されていません。
大きさに関係なく、年齢が関係するのかホルモンのバランスが関係するのか詳しくはわかっていません。
オス亀しか黒化現象は起きないといわれています。
黒化現象が起きる動物たち
メラニン色素過剰のため、本来あるはずの色や模様が消えて黒一色になる動物は地球上に数多くいます。
例えば、ヒョウやジャガー、リス、鹿、ペンギンなどがいます。
反対にメラニン生成に関わる遺伝子の異常でメラニンが欠乏し、体毛や皮膚など全身が白くなるアルビニズムという現象も存在します。
アルビニズムになる動物はトラやライオン、狼、シマウマなどがいます。
同じ種族でも黒化現象(メラニズム)と白化現象(アルビニズム)それぞれになってしまうことがあります。
まとめ
クサガメのオスは時間が経つと黒くなってしまうのは、年齢が関係しているのかホルモンバランスのせいなのか、詳しい原因はわかっていませんが、自然に起きる現象だということがわかりました。
クサガメは成長過程で黒化現象になりますが、遺伝子の突然変異によって生まれつきメラニン色素過剰で全身が黒い動物やメラニンが欠乏し、全身白い動物も存在します。
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