亀の前足と後足は、どんな働きをするのでしょうか。
爪の数は同じなのでしょうか。
亀は、陸上を住みかとする陸生の亀と海中生活をする海亀がいます。
生育する環境によって足の働きに多少の違いがみられそうですので、その違いについても興味をもって調べてみます。
陸生の亀の足
陸生の亀は、普通前足に5本の指があり爪が付いています。
後足は4本の指に爪が付いて水搔きも付いています。
この足は甲羅の体にしまい込むことができます。
足の大きさを見ると、前足が後足に比較して太いです。
亀の移動する際の動きを見ていますと、進行方向に前足を伸ばし、しっかり爪で支点を確保した後、体全体を這うように引き寄せて前進を繰り返しています。
亀がゆっくり歩行する理由は、甲羅の体が重いこと、また足が屈曲しているので歩行効率が悪いためです。
食物を捕らえる時、前足を使って抑え込み、食べています。
また、穴を掘るときは前足を主に使い爪を土に突き立て掻くようにして土を掘り起こしています。
これらのことから前足の硬い爪は大いに役立っていると判断できます。
後足には水かきが付いていますから、水中を泳ぐときに効率的に推進力を得ているのがわかります。
海亀の足
海亀が海中を泳いでいる画像を見ますと、前足も後足も一つの団扇のように見えるヒレになっています。
陸生の亀と違い、この手足は甲羅の中にしまい込むことができません。
前足と後足の大きさを比較すると、前足が後足の約1.5倍の長さがあります。
海亀の推進力は前足を上下に運動させることで得られます。
後足の役割はかじ取りが主です。
雌が産卵のため陸に上陸するときは、このヒレ状の足を引きずるように歩行します。
雄の海亀の前足には大きな爪があります。
この雄の爪は、亀の共寝の際、雄亀が雌亀の背中に乗り雌から振り落とされないように抱きつく際に有効です。
雌の首筋はこのため傷がつくことがあります。
まとめ
調査の結果、陸生の亀の爪も海亀の爪も生息していくため必要な器官であることがわかりました。
生き物の器官には、無駄のないことがよくわかります。
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