亀をペットとして飼育している人は多いです。
雄雌一緒に飼育している雌亀が産み落とす卵は子ガメが生まれる卵です。
この卵を孵化させるには三つの方法があります。
亀の産卵場所
亀の産卵場所は、土中、水中、土の上の三か所です。
水中で産卵された卵は、人が水中から拾い上げない限り、腐ってしまいます。
亀の孵化方法
卵の孵化方法の一つめは、産んだ所にそのまま放置して自然に孵化するのを待つ方法です。
二つめは、産んだ卵を土中から掘り出したり、拾い上げて、人口孵卵器を用いないで孵化させる方法です。
三つめは、孵卵器を使用して孵化させる方法です。
孵卵器を用いるメリットは使用しない場合に比べて温度調整が簡単にできますから、管理が容易なことです。
卵の取り扱いで注意すること
土中の卵は、地表面から5~15㎝下にあります。
土中から卵を掘り出すときは、卵を傷つけないように慎重に掘ります。
卵の上下は土中のある時と一緒になるようにします。
マジックなどで印をつけると、間違いがなくなります。
掘りあげた卵を水で土を洗い流します。
卵はプラスチック製の箱などの底に柔らかいものを敷いてその上に置きます。
底に敷くものは卵が動ないようにするためで、おがくず、水苔、パーミキュライトなどがよいです。
箱は空気が出入りできる穴が必要です。
箱の保管場所は、一日の温度差が少なく暗い場所を選んで置きます。
温度は20~30℃であれば大丈夫です。
箱の中は乾燥を防ぐために一定の湿度を確保します。
子ガメが生まれる卵の見かけ方
子ガメが生まれる卵を見分けるには、卵の中央部分が帯状に白濁するかどうか観察することによって判断できます。
2日間観察して白濁が観察できれば子ガメが生まれる卵です。
白濁しなければ子ガメが生まれない卵かダメになった卵です。
卵の孵化には約2が月かかります。
雌雄の産み分け
亀の卵は、温度によって性別が決まる「温度依存性決定」(Temperature-dependent sex determination 略してTSD)の性質があります。
よって管理する温度を調整することで雌雄を産み分けさせることが可能です。
研究者のデータによりますと、30℃以上では雌が生まれます。
28~29℃の範囲では雌雄どちらも生まれます。
27℃以下では雄が生まれるということです。
亀の雌雄は大きくなるまで見分けられませんから、温度管理による雌雄産み分けの結果を見届けるには時間がかかります。
まとめ
亀を孵化させるには、産卵場所を確認し、産卵後時間を置かないで傷のつかない卵を確保し、約2ヶ月孵化に適正な温度を維持することが大切です。
一定の温度に調整することで雌雄の産み分けが可能ですので、挑戦してみましょう。
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