亀の孵化を見た事のある人は少ないと思います。
孵化したての子亀には、ヨークサックという袋が、お腹に付いているのです。
飼っていた亀が産卵し、卵がかえって、子亀のこれを初めてみた飼い主は、驚くでしょう。
なんの予備知識も無く、このヨークサックを見たら、亀が潰れていると思ってしまうかも知れません。
ヨークサックとはメダカにも付いてる
子供の頃に、小学校でメダカを飼育した事がある人は多いでしょう。
しっかり観察していた人は、覚えているでしょうが、生まれたてのメダカには、えらの部分に赤い大きな袋が付いていました。
実は、子亀に付いている袋も、これと同じなのです。
生まれたての子亀にも、メダカと同じように袋が付いているのです。
どうして付いているのか
この袋、ヨークサックは、中に栄養が入っています。
その栄養を吸収するおかげで、子亀は暫く餌を捕まえる必要なく、新しい環境に慣れることだけに力を注ぐことができるのです。
ヨークサックが付いている間は、動きにくいので、子亀はじっとしています。
それに、動くとヨークサックが傷ついてしまします。
メダカも、ヨークサックが付いている間は、泳ぎにくいので泳げません。
亀のヨークサック
亀のヨークサックは、お腹の甲羅である腹甲の、お尻に寄った方に付いています。
赤色で、内臓の一部と言えるでしょう。
そのヨークサックが、徐々に小さくなり、孵化から数日すると、完全に腹甲の割れ目の中に吸収され、消えます。
その後、その割れ目もくっ付き、無くなります。
卵の中ではヨークサックがもっと大きい
卵の中で、外界に出られるまで成長した亀が、卵から孵化します。
卵の中でも、亀の栄養源はヨークサックであり、この袋は、卵の中に居る時からずっと、亀の腹甲に付いているのです。
沢山成長した子亀は、このヨークサックの栄養を沢山吸収していますので、ヨークサックは小さくなりますし、まだ成長が少ない子亀は、大きなヨークサックを付けて、これからもっともっと亀の体は大きくなるのです。
何らかの原因で、早めに卵から出てきてしまった子亀は、通常より大きなヨークサックを付けていますが、これは、動くことは出来ず、しかもヨークサックを傷つける可能性が高いため、とても慎重に扱わなくてはいけません。
まとめ
ヨークサックは、ママから貰った大切な保存食と言えるでしょうか。
ちょっと見た目はグロテスクですが、大切な物ですので、間違っても、ひっぱたりしないで下さいね。
今のあなたにおすすめの記事