亀のしっぽのイメージはどんなものが浮かびますか?

よく昔の絵、掛け軸なんかにある亀のふさふさしたしっぽが浮かびませんか?

あの亀はなんという種類なのでしょう。

実は、あんなふさふさした長いしっぽを持つ亀は存在しません。

では、実際の亀のしっぽはどうなっているのでしょう。

亀 種類 しっぽ 長い

ふさふさしたしっぽの亀は?

まず、気になる掛け軸なんかの日本画の亀のモデルですが、昔から日本に居る亀でしょうからイシガメやクサガメでしょうか?

調べてみましたがイシガメやクサガメのしっぽはあんなに長くありません。

結論からいいますと絵にかかれたあれは、しっぽではありませんでした。

有力なのは「藻」が付着している、「蓑亀」というもののようです。

「藻」は水中の苔、緑藻類で亀の甲羅に付着している様子がまるで長いしっぽを生やしているように見えるとのことです。

「蓑亀」は長寿の象徴であり、鶴と共に縁起物とされています。

元は平安時代に中国から伝わったようです。

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実在するしっぽの長い種類の亀

では、実在する亀の中にはしっぽの長い種類はいないのでしょうか?

ほとんどの亀が成体になると短くなってしまうようですが、中国やベトナムに生息しているオオアタマガメはとても長いしっぽを持っています。

甲羅の長さとほぼ同じくらいの長さで、ムチのようにも見えます。

このしっぽはとても丈夫で流木に巻きつけてつかまったりもできるようです。

オオアタマガメは名前のとおり、とても頭が大きく引っ込める事も出来ず甲羅には収まりません。

そのかわりヘルメットのような丈夫な頭をしています。

他にはヌマガメ科の亀にも長い尾を持っているものもいますが、せいぜい数センチほどです。

もちろんふさふさした毛はついていません。

まとめ

日本でよく目にする「蓑亀」の絵は中国から入ってきた縁起物でふさふさした長い毛を生やしたしっぽは長寿の象徴。

実際にはそんな長いしっぽを持つ亀の種類はいませんが、浦島太郎の絵本でも挿絵が「蓑亀」になっているのを見たことがありませんか?

竜宮城は海の底、では亀はウミガメになるのでしょうか。

実際「蓑亀」になるのは淡水にすむ亀が多いようなのでウミガメではないのかもしれません。

だからといって長いしっぽのオオアタマガメがモデルではしっぽよりも、そのユーモラスな大きな頭に目がいってしまいますね。

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