皆さんは亀の顔をじっくり観察されたことはありますか。
亀を捕まえて顔を見ますと同じ種類の亀でも顔が違うのが解ります。
これは人間と一緒ですね。
顔と顔をつきあわせ、言わばにらめっこみたいですが亀によってはとる行動が違います。
じっとこちらを見ると言うよりにらむ様な表情をするのもいれば、見ないできょろきょろする亀もいます。
中にはそっぽを向くのもいれば餌をねだるのでしょうか口を開けたりして何か催促している様なのもいますので結構面白いです。
そこで家の近くにホームセンターがあり、ペットショップを併設していますのでのぞいてみました。
店の中は殆どが金魚や熱帯魚でしたが、店員さんに聞いたら3種類の赤ちゃんがいますと返事されたので見せて頂きました。
5センチくらいの大きさの緑亀、銭亀そしてもう一つは忘れましたがみんな水の中で遊んでいました。
この中、銭亀の赤ちゃんは私が動くとそれにあわせて動きますので水槽の縁に行き、指先を近づけてみますと口を開け、餌を頂戴とでも思える様な行動をとりますので、面白くなり手をいろいろな場所に変えてみますと同じように口を開けついてきます。
でも餌をやることは出来ないので可哀想だけど中止しました。
この様に亀は人間に良くなれますので結構癒やしてくれるペットのひとつです。
捜してる赤い顔のカメさんが日本にいました
世界にはたくさんの種類の亀がいます。
正確な数字ではありませんがおよそ300種類ぐらい、いると言われています。
但し絶滅したり新発見されたりしていますのでこの数字は正確ではありません。
また亀は 地球上の寒いところをのぞけばかなりの範囲で生息しています。
そして甲羅の形や模様も種類によって変わります。
赤い顔したカメさんはどこにいるのでしょうか。
海亀の仲間に赤海亀と言われるのがいますが、一部の赤海亀だけですが頭の一部や甲羅の一部が薄い赤っぽい茶色をしているのがいますが模様と考えた方が良いでしょう。
例えば緑ガメの子供が親になれば耳近辺が赤くなります。
でも、もっと身体全体が赤い亀が日本にいるのです。
その亀の名前は沖縄北部、渡嘉敷島そして久米島の3島にしか生息していないリュウキュウヤマガメです。
ただ顔がすべて赤色ではなくはっきりとした模様の様になっていて、甲羅は全体に赤く手足は顔と同じように模様の様に入っています。
また完全な赤色ではなくオレンジに近い赤色ですがこの亀の赤色は強烈です。
そしてこの亀は陸棲で夏場には川のせせらぎでも見かけられます。
大きさはそんなに大きくなく13センチぐらいで天然記念物として、捕獲はもちろん飼育することも禁じられています。
またワシントン条約で指定され、この亀を捕獲して輸出することは国の許可が必要ですが日本では輸出を許可していません。
ただ密漁され中国で販売されているのが発見されていますし日本ではペットショップが、飼育してはいけないことを知りながら飼育して逮捕されたこともあります。
さらにこの亀が住んでいる沖縄本島北部の森林地帯は、通称やんばると呼ばれ希少生物の宝庫です。
ただ開発が進んでいてこの生物たちが住む地域が狭くなり、乱獲されたり車にはねられたり、リュウキュウイノシシやハシブトカラスに捕食されたり、マングースや猫に襲われその数がだんだん減ってきて絶滅するのではないかと心配されています。
また産卵は1度に1個しか産まないと言われていますので数を増やすのも大変な事です。
なお外国の亀の中ではカンボジアやベトナムに棲むカンボジアハコガメの一部に顔、首そして手足に赤い亀も存在しています。
ただリュウキュウヤマガメとは比較になりません。
まとめ
顔の赤い亀がいるのかと思いながら見つけることが出来ました。
実際我々が亀を見ることが出来るのは動物園、水族館の一部または、お寺の池でひなたぼっこしている亀しか見ることが出来ません。
そしてその顔や手足そして甲羅など決してカラフルではありません。
しかし日本にこの様な色彩がカラフルな亀でしかも天然記念物の亀がいることを知っている人はあまりいないと思います。
沖縄に旅行された時はぜひリュウキュウヤマガメの事をお聞きになられたら良いのではと思います。
人の心を癒やしてくれる亀ですが、自然界でも安心して暮らせる様になって欲しいものです。
今のあなたにおすすめの記事